先日、城岳同窓会の役員でもある諸見里 道浩氏(23期)から宮里 博史 同窓会長へ「新聞が見つめた沖縄」と題した著書の贈呈が有りました。

著者の歩み続けた40年間の記者生活をとおして沖縄を見つめた逸品の著書です。是非、最寄りの書店で手に取ってお買い求め下さい。

▼諸見里 道浩氏(23期)から宮里 博史 同窓会長へ贈呈
諸見里 道浩氏(23期)から宮里 博史 同窓会長へ贈呈

▼紹介文

各位

謹呈

 沖縄はうりずんから若夏へ、ゆっくりと季節がうつっています。皆様にはコロナ禍のなか、どのようにヤーグマイ(自粛生活)をなさっているのでしょうか。ご自愛の日々と思います。

 さてこの度、沖縄タイムス記者生活の仕事を『新聞が見つめた沖縄』というタイトルで出版しました。

 柱の一つは、沖縄タイムスと琉球新報の社説を中心に沖縄の言論をたどるものです。戦中の戦意高揚の記事を書いた記者たちが、米軍政下においてどのように言論を立てたのか。先達たちへのリスペクトを込めつつ新たにまとめ直しました。

 戦後沖縄という「時代」と真正面から向き合った社説群は、緊張感とともにとても刺激的でした。この戦後新聞論においては、沖縄のジャーナリズムを深くとらえた先行研究があってのことでした。また多くの著作を参考にさせていただきました。

 そのほか、現役時代に書きとめた拙稿も掲載、今回は基地問題と沖縄戦を中心としました。1980年代から2000年にかけ、立ち会った記者の目を通した時代の断面として読んでいただければと思います。

 1974年のタイムス入社以来、多くの取材相手からたくさんのことを学ばせていただいた、というのが記事を読み直すなかでもっとも感じた思いです。同時に記者はかくも拙速に記事を書くものなんだ、という冷や汗もまた40年後にかくことになりました。

 ごー読いただければ幸いです。

諸見里道浩  
2021年4月

▼装丁
諸見里道浩氏(23期)「新聞が見つめた沖縄」装丁

諸見里道浩氏(23期)「新聞が見つめた沖縄」装丁