2025年6月10日
同窓会会長 退任挨拶
城岳同窓会
前会長 宮里 博史(21期)
2025年度定時社員総会をもって会長を退任しました。
同窓会活動に参画したのは二中・那覇高創立100周年記念事業実行委員に就任した時からで、その後理事、副会長を経て2018年から7年間会長を務めました。
その間創立100周年記念事業、新公益法人制度への移行、諸規程整備、基本財産・特定財産の株式への運用変更、新型コロナ禍での事業遂行、創立110周年記念事業の実施等同窓会役員、関係者の支援を得ながら母校支援、同窓会活動の充実に努めてきました。皆様の御協力に心より感謝申し上げます。
我が同窓会の歴史を振り返ってみますと、先輩方が成し遂げた幾つかの忘れてはならない出来事がありますのでこの機会にご紹介します。
(1)1953年に旧二中・那覇高同窓会を統合して「城岳同窓会」を発足させたこと
(2)1957年に二中健児の塔を奥武山公園に設置し、その後創立80周年記念事業の一環として1990年に城岳公園に移設したこと。
(3)1958年に旧同窓会館が完成し、その資金造成のため芸能祭を3回開催したこと。
会館には図書館,舞台付きホール等があり生徒たちに幅広く活用されました。
(4)1958年にバックネット・スタンド(観客席)が設置されたこと。
これによって一学校の施設から、県内野球大会、スポーツ大会、演説会開催等公共施設として幅広く活用されました。
(5)1973年に旧体育館を10年がかりで完成させたこと。
実現に向けて敷地の一部を開業医古波倉正榮氏から廉価で同窓会に譲渡して貰い、また資金造成のため県内外での寄付金集め、生徒も毎月積立金を拠出しました。
(6)1996年に学校隣地にある現在の同窓会館を競売で取得したこと。
その資金は上記同窓会所有体育館敷地を県に売却して捻出しております。
(7)10年毎に創立記念事業を実施してきたこと。
これによって学校施設、備品充実に寄与しています。
(8)コロナ禍を除き懇親会には多数の同窓生が参加していること。
これによって世代を超えた同窓生の交流、懇親会運営が図られています。
(9)二中卒の故 新垣 泰一氏から当初匿名で多額の寄付金を頂き奨学事業ができたこと。
これらの事業は実現するまで多くの困難があったかと思いますが、先輩方の母校に対する熱い思いと関係者の協力で成し遂げられています。こうした歴史の積み重ねが母校の名声を高め伝統を築き上げてきたといえます。
今後ともこうした輝かしい歴史と伝統が受け継がれていけるよう與那覇会長新体制に皆様の御支援を宜しくお願い申し上げます。
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2025年6月10日
城岳同窓会 会長就任あいさつ
城岳同窓会
会長 與那覇博明(29期)
5月24日の定時社員総会で会長に就任しました29期の與那覇博明です。
初代会長の小那覇舞天(全孝)氏から数えて10代目の会長になります。
我々29期は本土復帰の翌年、1973年4月那覇高校に入学しました。琉球政府立から沖縄県立になって初めての入学生です。高校入試の会場は完成したばかりの体育館。ワンフロアに700人余りの受験生が集められ緊張しながら試験に取り組んだことを覚えています。在学中の3年間の沖縄は激動の時代でした。国の大規模な公共投資で遅れていた道路、港湾、空港、上下水道や教育施設のインフラ整備が進められ、同時に本土復帰を記念しての若夏国体、海洋博など様々なイベントがあり世替わりの時代でした。一方で、高校3年生の時サイゴンが陥落してベトナム戦争が終結。それでも広大な米軍基地は返還されずB52爆撃機が常駐化するなど復帰前と変わらない現状に強い疑問を持ったことを覚えています。
同窓会活動に参画したのは「同総会懇親会は48歳のトゥシビー(年男・年女)の期が実行委員会を結成して企画、運営、チケット販売、広告を担当する」という新しい取り組みが行われた2004年がきっかけでした。27期の実行委員会を28期と共に支え2年後の2006年には私が実行委員長として懇親会を企画・運営し600人余が参加して大盛況でした。この方式は今も受け継がれ毎年20代から90代の同窓生が一堂に会し懇親を深めているのを嬉しく思います。
私は2006年懇親会の直後、転勤で沖縄を離れて同窓会活動から遠ざかっていましたが帰県後2017年理事に、翌年、宮里博史副会長が会長に就任した際に副会長になり補佐役として7年間務めてまいりました。宮里前会長は強力なリーダーシップと深い見識で同窓会の規程を整備して一般社団法人としての組織作り、基本財産の運用を株式運用に変更して活動資金を充実させ、また新型コロナ禍で制約のある中創立110周年記念事業を成功させるなど多くの成果を残していただきました。心から感謝申し上げます。今後も、顧問としてご指導ご鞭撻をお願いいたします。
今年は戦後80年です。沖縄戦を体験した二中の先輩方は齢90歳を超え慰霊祭や総会への出席もままなりません。戦争に動員され犠牲になった鉄血勤皇隊の悲劇を繰り返さないため恒久平和の思いを新たにするところです
那覇高校は2030年に二中から数えて創立120周年を迎えます先輩たちが築き上げた歴史と伝統を継承し会員相互の親睦交流、母校・在校生の支援と地域貢献のため同窓会長として頑張る所存です
同窓会活動への会員各位の参加と協力をお願いいたします
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