平成30年5月26日

就任挨拶

宮里会長

城岳同窓会 会長 宮里 博史(21期)

 嘉数前会長の後任として、「歴史と伝統ある城岳同窓会」第9代目の会長に就任することになりました。宜しくお願い申し上げます。

 嘉数前会長には長年にわたり同窓会の役員としてご尽力いただき感謝申し上げます。又、同窓会だけでなく島田叡氏事跡顕彰会の会長として顕彰碑の建立や島田氏と当時の警察部長、荒井退造氏お二人の功績を広くアピールし、さらにその輪がお二人の出身地兵庫県、栃木県含めて様々な形で広がりつつあります。それ以外でも多岐わたるご活躍をしておられます。

 こうした嘉数前会長の後任として大役を担うことになり身が引き締まる思いであります。副会長の嘉納勝さん、金城美智子さん、宮城勉さん、與那覇博明さん、事務局長の與儀幸英さんをはじめ理事、代議員、同窓会会員の皆様のご協力を得て母校発展に向けて頑張っていきたいと思います。

 先ほど「歴史と伝統ある城岳同窓会」と申し上げましたが、我々が忘れてはならない先輩方の熱い思いについて5つの出来事を紹介いたします。

 一つ目は1953年に二中・那覇高校の同窓会を統合して現在の城岳同窓会を立ち上げてくれました。これによって二中・那覇高校の一体感・一貫性が確立されました。

 二つ目は、1957年に二中健児の塔を奥武山公園に建立しましたがその後公園整備のため移転を余儀なくされました。1990年に当時の役員・関係者のご尽力で創立80周年記念事業の一環として、奥武山公園から城岳公園への移設が実現しております。学校の近隣に移設されたことで毎年の慰霊祭には平和学習の一環として多数の生徒も参加することができ、また祀られている先輩方にとっても二中校歌「楚辺原頭に風清く、永遠にゆるがぬ城岳」と歌われている場所から、母校・後輩たちを見守ることができ、より意義深いものとなりました。

 三つ目に、かつては学校内に城岳会館がありました。しかし、校舎整備のため取り壊しとなり、活動拠点として同窓会館の確保が課題となっておりました。1996年にタイミングよく現在の学校正門隣に会館を取得することができました。そして、その原資は二中のある先輩から以前に同窓会に寄付された体育館敷地を県に売却することで捻出し会館の取得が実現しております。これによって、学校と同窓会の連携及び同窓会活動が効率的に行なわれています。

 四つ目に2008年に二中の先輩A氏から1億円のご寄付を得て、大学に進学する生徒への奨学金制度ができました。昨年にはさらに同氏から5千万円を追加していただき海外体験留学制度もスタートしました。この制度によって同窓会から母校支援の内容が一層充実したものになりました。またA氏奨学制度の支援を受けた生徒たちが将来立派な社会人となり、後輩たちの良い手本となってくれるものと思います。

 五つ目に2010年に、創立100周年を迎えて、記念式典、祝賀会、芸能祭、100周年記念誌の発刊等記念事業を成功裏に行うことができました。

これら5つの出来事は、それぞれ実現するまでには多くの困難があったかと思いますが先輩方の「城岳魂」すなわち母校を愛し、後輩たちをサポートしていこうとする熱い思いと関係者の理解・協力を得て成し遂げられたものであります。 まさに「城岳同窓会の歴史と伝統」を表すものとして、我々は決して忘れてはならない出来事であります。

 さて、母校那覇高校は2020年10月に創立110周年を迎えます。記念事業をどのようなものにするかはこれから、学校、PTA、同窓会そのほかの関係者とも協議して検討しますが母校、同窓会の発展に寄与する内容、「城岳魂」が受け継がれるものにしたいと思っています。その節は皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。110周年記念事業の一環として「第1回ゴルフ大会」を3月に行いましたが、第2回目を9月17日に琉球ゴルフ倶楽部で行います。お誘いあわせの上、多くの校友の参加をお待ちしております。

 今年も3月に第71期生として435名の後輩たちが卒業しました。二中から累計しますと約4万3千人もの同窓生がおります。その間多くの人材を輩出し、県内外各分野で活躍されていることは誠に喜ばしいことであります。

 母校の生徒たちは和衷協同・積極進取の校訓を基本に文武両道で頑張っております。

 我々同窓会として、これまで同様母校の支援及び同窓生相互の交流促進、特に同期生会の定例開催推進、そして110周年記念事業の成功に向けて取り組んでいきたいと思います。皆様方のご支援を宜しくお願い申し上げます。