県立第二中学校 校章
「徽章に題す」
偏重は弊の生ずる基なり偏に文を好めば其の弊弱に流れ偏に武を愛すれば其の弊乱に陥る故に右文尚武中道を逸せずして克く其の弊を匡濟し以て文到優武克剛を致すべし 本校茲に徽章を制定す。
その形ペンと劔とを交叉せり。ペンは文、劔は武を代表す。その意實に深遠なり、荀くも本校に生徒たるものは宜しく之を躰して、大に鑑みる所なかるべからず。
孔子曰く 文事あるものは武備あり、武備あるものは必ず文事ありと大聖の至言我を欺かず諸子之を服贋し夙夜學を修め武を講じて他日の大成を期せざるべからず。
附記 右は明治四十四年一月二十四日文部省告示第六號を以て沖縄縣立中學校分校を獨立の中學校となし沖縄縣立第二中學校と改称の上開校の件認可せられたる際制定せられ明治四十五年の校友會報に記載せられたるなり。
(創立70周年記念同窓会会員名簿より)
県立第二中学校 校歌
作詞 職員一同 / 作曲 宮良長包
- 楚辺原頭に風清く
永遠にゆるがぬ城岳
この秀麗の地をしめて
わが学び舎はそびえたつ - ここにつどえる健男児
剣と筆をかざしつつ
堅き雄心たゆみなく
学びの道に励むなり - 孤島桃源夢破れ
文化の潮うず巻きぬ
日に新たなる意気をもて
久遠の勝を制すべし - いざもろともに奮い立ち
心の駒にむちうちて
理想の岸へひと筋に
進み進まんわが友よ
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那覇高等学校 校章
校章の「楕円」は円の中で最も美しい形と考えられ、また心のまろやかさを表し、「なの花」はかれんさ、純粋さを意味し、「高」は高校を表すと共に高まいな思想の意で葉っぱの交わりは戦前の県立第二中学校の校章の基いを受けついでいる。
・昭和24年制定
・図案製作者:島田寛平先生(画家。那覇高に勤務。昭和23年那覇高校絵画同好会「新緑会」結成。)
那覇高等学校 校歌
作詞 真栄田義見 / 作曲 友利明夫
- 世紀の嵐吹きすさみ
故山の草木形変え
千歳の伝統うつろいて
古(ふり)ぬる跡も今はなし - 東支那海水清く
空はなごみて地は静か 乾坤ここに春に逢い
新沖縄の夜は明けぬ - 城岳原頭空高く
いらかはそびえ陽に映えて もゆる理想の二千余の
若き力の意気高し - 雨にも風にも嵐さえ
たゆまず進む学(ふみ)の道
結ぶ心のゆたかにも
励まし励む那覇高校 - 沖縄の空狭くとも
心は通う五大洲
世界に伍する高き道
いざおうらかに進みなむ
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