「徽章に題す」
偏重は弊の生ずる基なり偏に文を好めば其の弊弱に流れ偏に武を愛すれば其の弊乱に陥る故に右文尚武中道を逸せずして克く其の弊を匡濟し以て文到優武克剛を致すべし
本校茲に徽章を制定す。その形ペンと劔とを交叉せり。ペンは文、劔は武を代表す。その意實に深遠なり、荀くも本校に生徒たるものは宜しく之を躰して、大に鑑みる所なかるべからず。
孔子曰く 文事あるものは武備あり、武備あるものは必ず文事ありと大聖の至言我を欺かず諸子之を服贋し夙夜學を修め武を講じて他日の大成を期せざるべからず。
附記
右は明治四十四年一月二十四日文部省告示第六號を以て沖縄縣立中學校分校を獨立の中學校となし沖縄縣立第二中學校と改称の上開校の件認可せられたる際制定せられ明治四十五年の校友會報に記載せられたるなり。
(創立70周年記念同窓会会員名簿より)
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